小説を書いてスランプになり行き詰まったときに読む本とは

どーもべつです。

べつは文章を書くのが好きで、ブログの他に小説を書いています。

初めてオムニバス形式(いくつか独立したストーリーを並べて全体で一つの作品にしたもの)

の小説を書いてるんですが、

小説が行き詰まっています。

いくつかバラバラの出来事を一つにまとめる部分が、

伏線を張りまくって、それを回収する部分が、

起承転結でいう、「転」の部分が、

行き詰まっています。

別名、

スランプです。

 

ドウシヨウ。

「なんかネタみたいなヒントとか落ちてないかな〜」って思いません?

「結末はなんとなく想像してるんだけど、どうやってそこまで持ってくるんだよ」って行き詰まりません?

 

あった!

あったんですよ、奥さん!うまい話が!

そう。それは小説のなかに!名作のなかにあるんですよ。

 

そう。べつ、気づいたんです。

 

「あぁ、パクればイイんじゃん」

超ナイスアイディアじゃね。

小説の書き方はどこで詰まるの?

そもそも原因はどこにあるのか。

それは起承転結の「転」でしょ!?結局!?

え、違うの!?そうだと言って!

だって例えば↓

テーマ・・・親と子

起・・・こんな物語書こうかな〜♪探偵とか出そう

承・・・そんでシングルマザーとこうなって、ぐへへ

転・・・なんかハプニング起きて・・・

結・・・最終的に親子はハッピーエンド♪

 

「起」と「承」まではルンルンなわけよ、冒頭のねワクワクする部分よ!

そんでなんかハプニング起こさせてっと・・・

のなんか(転)がいつも悩ましくない!?

ハッピーエンドになる前にハプニングが必要だから、

伏線(あとになって関連してくる些細な出来事やセリフ)張って、

それを回収するのが一番悩むわけじゃん!

 

その伏線と回収ってどこにあんのよ!?

 

お前の頭の中だよ!

 

今まで読んだ本を思い出せ!

そこからパクれ!それしかねぇ!


「アイディアは売るほどある」 by手塚治虫

売ってくれよ〜いくらだよ〜漫画の神様のアイディアいくらだよ〜

パクらせてくれよ〜。

 

「そっか、パクればいいんじゃん」

 

そしてべつ、パクってみて気づきます。

パクりきれるわけねーじゃん。

ド素人がプロ作品をパクったところで逆にオリジナルになるから安心せよ。

ああ、一応言いますが、コピペは捕まるから止めておいた方がいいですよ。

なので、過去にパク・・・いやいやアイディアを頂けて、

閃いて、このスランプという泥沼を脱却できた作品を紹介します。

 

読んで盗め!スランプ脱却!名作集!

伊坂幸太郎

オムニバス、ミステリーの手本にしたい!単純爽快で面白い。

書けばすぐに映画化される皆さんご存知の伊坂幸太郎作品です。

漫画のようにサクサク読めます!

伏線張りまくりの回収の仕方がエグいエグい!

もう伊坂ワールド全開って感じ。

1)CDショップに入り浸り
2)名字が町や市の名前で
3)受け答えが微妙にズレていて
4)素手で他人に触ろうとしない。

そんな人物が身近に現れたらそれは死神かもしれません――。

何この魅力的なキャッチコピー。やばくね!?

ストーリー設定の伏線と回収が鮮やか過ぎて読者は

「そういうことだったのか!」と言わされちゃうのよ!

まず読め!パクりきれんから!読んでみよ!

社会派から現代ファンタジー系まで色々とあるんだけど、

「愛妻家の殺し屋」や「自殺専門の殺し屋」など一見「ん?」となる独特なキャラクターに加えて、

そのキャラクターに名言を吐かせる。

っていうのが伊坂ワールドの特徴。

屁理屈でも理不尽でも人間の心理をついてくるような粋のある名言を吐く。

このやり方は実際パクったよね。

キャラクターにね、癖とアクと深みが出てくるよ。

オムニバスなら「週末のフール」「チルドレン」「フィッシュストーリー」も良い。

パクれるもんならパクってみよ。

百田尚樹

起承転結とはまさにこの事。落ち(結)へのもって行き方が鮮やかすぎる。

 

どちらも短編で、「幸福な生活」はブラックユーモア。

「輝く夜」はハッピーエンド。な感じです。

個人的に百田尚樹作品は表紙とタイトルがちょっぴりダサい印象なのが引掛かかる。

中身は超おしゃれに面白くまとめてるんだよ〜。

特に「幸福な生活」は最後の一行の落ちの作り方が半端ない。

今までの余韻はこの一行のためだけにあったんかい、と納得のストーリー。

短編だから何度も読み返して真似て「転」「結」力をアップさせたいところ。

書く小説がボクシング題材だったり歴史小説だったりと圧倒的な幅広いジャンルを書き上げるで有名な百田尚樹さん。

「夢売る男」では自身も経験した出版社を舞台にしたブラックユーモアな小説。

ここでも惚れ惚れする落ち「結」が待っています。

作中に小説家としての百田尚樹自身が登場してくるシーンもあり、

「肩の力を抜いて自由に書け」と言われているような気にさえなる。

 

荒木飛呂彦

キャラが立って、ハラハラ・ゾクゾクさせるストーリー展開!キャラクターの名前センスも抜群!

この作品はコミックです。

皆さまご存知の「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるキャラクター・漫画家の岸辺露伴(きしべろはん)。

漫画に対する飽くなきリアリティを追求する超個性的なキャラに

「世にも奇妙な物語」でも再現しきれない素っ頓狂なストーリー設定。

漫画なので文章に影響されにくく余計パクりやすいぞ!最高!

執筆中に小説を読むと影響されちゃう人は濃い漫画を読むべし。

ネタや場面をパクって文章として描写すればいいんのさ、ふふふ。

MEMO
調べるとすでにウルトラジャンプの付録として短編小説
「岸辺露伴は戯れない」「岸辺露伴は叫ばない」があるみたいです。
私はまだ読んでいない。

宮木あや子

女性臭い小説、女性らしい艶めかしい性描写を書く際には一度は読むべき。

べつは性描写を書くのがすごい苦手。

いつもどこまで書いていいのかと迷うし、

だってち◯こってどうやって書けばいーの?

つーか普通にクソ恥ずい。

 

官能小説だと性描写のための小説だしなぁ〜。

とか思っていたらありましたよ奥さん、こんなところに。

こちらの名作、第5回R-18文学賞受賞作「花宵道中」。

江戸時代、吉原が舞台の遊女たち恋の物語。

日本人だからなのか、着物、帯、裾からこぼれる白い肌ってやけに官能的じゃないっすか?

女子高生のミニスカートをペロンとめくれるよりも、

綺羅びやかな派手な着物の下にあるテロテロした薄い襦袢をまくり上げる火照った肌ってエロくないっすか!?

キラッキラなラブホより、

畳、障子に縄!?のほうがエロくねえかってことだよ!?

 

 

これ以上はやめよう。それは人の自由だ。

 

「花宵道中」歴史小説のような雰囲気にあっという間に引き込まれちゃうのね。

「なんだこの作者は歴史小説専門か」と思っていたら違いますよ!

ドラマにもなりました石原さとみ主演の校閲ガールもこちらの宮木あや子作品のひとつです。

これぞプロ。作品によって何たる世界観の違い!でもどちらも違う独特の女臭ささがあってたまらん。

一度は読むべし、女性が書く性描写は美しく、官能的でいやらしくどこか気品がある。

 

小川糸

季節や食べ物、星空やにおい。五感を優しくくすぐり読み手をほっこりと優しい気持ちにさせる作品。

小川糸作品といえば柴咲コウ主演の「食堂かたつむり」。

これを読んで料理の出てくる小説に一気にハマりました。

例えばキャラクターの説明でイケメンだの黒髪だの見た目の描写はよく出てくるけど、

たぷんとしたクリームを泡立てる料理音、

ザラメを舌でなぞる食感、

湯気に包まれた鼻腔をくすぐる湿った匂い、

自分では考えたことのない五感の表現が随所に出てきます。

読んでると腹が減ってきます。まさに五感をくすぐられています。

そんで読み進めていくと「この主人公って本当に料理が好きなんだな〜」としか思えなくなってきます。

その表現がまた可愛らしいの。

食テロならぬ、グルメ系小説は五感をパクるのにはもってこい!

小川糸さんの舌をなぞる食感を宮木あや子風に官能的に表現しても面白いよ!

てかすでにパクったよね。

 

個人的にパクれない小説家

よしもとばなな

世界観が凄すぎて真似できない。

いわゆるばななワールド感がすごい。

この流れでなんでそのセリフ出てくんの?という独特で繊細なキャラクターが光る作品が多すぎる。

共感できないのに分からなくもない、妙に魅力的で惹かれていく感じはもう凡人には無理!

ばななさんにしか書けない。

 

村上春樹

ハルキニストの方。大変申し訳ありません。

私、村上春樹作品「読めない」のです。ほんっとすみません。。。

同業の作家や専門家などから特に評価の高い村上春樹作品ですが、どうにも難しくて読めない。

べつは基本的に純文学も読めないタイプで、何度もチャレンジしてみたのですが、

完読した事は一度もありません。すみません。

 

パクるコツと注意点

  • 比喩法などが影響されて、自分の表現にバラつきが出る恐れがあるので何度も自分の作品を読み直して書きましょう。
  • 結末を決めていない小説でパクろうとすると名作が凄すぎて完結できずに潰れます。「テーマ」と「結」は自分で決めて、そこから絶対ブレないように注意しましょう。
  • 何をパクりたいのか明確にしとかないと露頭に迷います。
  • 純文学の小説には(ストーリー性より表現力重視のジャンル)この手法は向いていません。
  • 人によってはこれらまったく參考になりません。
  • もう一度書きますが、コピペは捕まるから止めておいた方がいいですよ。

 

以上、この記事でスランプから抜け出せるヒントになれば幸いです。

 

では今日も書きます。

今日もパクります。いってきます。

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