伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」を読むと文章のご馳走だった

ブログのタイトルにちなんで、読んだ小説について書いてみる事にした。

そして読んだ小説の影響を受けて、一生懸命カッコつけて書いてみる事にした。

本も漫画も好きなのだが、一般的に読みやすいものしか読めないタイプ。

要はよく売れている本をよく読む人である。

大好きな作家さんのひとり。

伊坂幸太郎さんのシリーズ化した「陽気なギャングが地球を回す」をようやく読んだ。

めっちゃ売れてる本だから、今さら感半端ない。

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

伊坂/幸太郎

1971年、千葉県生まれ。2000年『オーデュポンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。

以後、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を受賞し、直木賞候補にも連続してノミネート、

各種ランキングの常連で、いま最も目の離せない作家の一人である

陽気なギャングが地球を回す

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内容(「BOOK」データベースより)

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…

はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!

奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

 

小説の中には仕掛けもたくさん盛り込まれていて、久々に長編を読んだのだが

毎度ながら漫画のように爽快でぱらぱらと読めてしまう。

理論的な事や社会派なメッセージ性もないので、気楽に読めるのもいい。

伊坂幸太郎さんの性格なのか、犯人も殺人もピストルも出てくるのに怖くない。

(これは他の作品にも共通されている)

強盗は特殊能力の集団なのに、普通の心を持つ一般人であり、サイコパスの要素もない。

特殊能力者でも、我が子のいじめ問題や自閉症の子を持つ親心が盛り込まれている。

魅力的な登場人物と、現実的に寄り添ったストーリーがプラスさせて

私はいつもスイスイと伊坂ワールドへ吸い込まれてしまう。

 

伊坂ファンとしては、一言。

「この人はなんてシャレオツな文章を書くのだ!!」と言う印象。

それは決して気取っているわけでもなくて(むしろ逆)

キャラクターが性格を象徴させる屁理屈な台詞を意気揚々と吐き続ける。

ここまできっちり並べられると真実っぽく聞こえてくるから不思議だ。

以心伝心を他の言い方に例えるとしたら?

って質問を投げかけられて、コードレスなんて「コード レス」なんて

答えられる!?

シャレオツだわ。こりゃ。 ←興奮してカッコつけられない・・・。

 

文章のご馳走が和洋折衷様々な食器に乗せられて食卓をごちゃ混ぜに賑やかにしてくれる。

こんなに賑やかなのに、次に何が出てきても可笑しくないリアル感が

より私の頭の中をスムーズにワクワクさせてくれる。

 

そんな小説だった。。。 この度もどうもご馳走様です。。。

日本推理作家協会編集の「ミステリーの書き方」にも伊坂幸太郎さんは書き出しで読者を掴めと書いている。

その言葉通り、伊坂幸太郎さんの本は冒頭から夢中になる。

 

小説を書こうとしたら一番初めにぶつかる壁でもあり

どの参考本を読んでも冒頭でのインパクトが大切だと聞く。

当たり前の事、分かっている事を「継続」して描き続ける事がいかに大変か、

私には想像もつかない。

 

そして「陽気なギャングが地球を回す」の冒頭はこう始まる。(文章は少し簡略しています)

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銀行強盗するには二人だと癇癪を起こす。

トムとジェリーだって喧嘩する。

三人だと三角形は逆さにするとアンバランスだ。

三人乗りの車はない。

三人よりは四人の方がいい。

五人だと車の中が窮屈だ。

というわけで銀行強盗には四人いる。

 

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妊活中のためクリニックの待合室で私はこの本を広げた。

妊娠について不安はあるが、まずはこの銀行強盗の末路をたどる事にした。

待合室での待ち時間はたっぷりある。

現実は少し休憩して、異世界に飛び込むのも生きていくうえでは必要だ。

なんて。

もしもカッコいい文章が書けたならこの記事だってもっと面白くなるはず・・・

鍛錬します。

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