アカデミー賞3部門受賞 映画「セッション」の感想 ※ネタバレなし

ジャズを絡めた小説を書いたときに知った映画「セッション」が

Amazonプライムで無料だったのでさっそく見たら想像以上に面白かったので感想書きます。

 

あらすじ

MEMO

名門音楽大学に入学したドラマーのニーマンは、伝説の鬼教師フレッチャーのバンドにスカウトされる。
彼に認められれば、偉大な音楽家になるという夢と野心は叶ったも同然と喜ぶニーマン。
だが、ニーマンを待っていたのは、天才を生み出すことにとりつかれ、
0.1秒のテンポのズレも許さない、異常なまでの完璧さを求めるフレッチャーの狂気のレッスンだった。
果たしてフレッチャーはニーマンを栄光へと導くのか、それとも叩きつぶすのか─?

※映画「セッション」公式サイト参照

 

面白い映画の定義なのか?まず冒頭30分でストーリーと登場人物のキャラにあっという間に引き込まれます。

特に目を引くのは指導者であるフレッチャー(J・K・シモンズ)の超怖いスパルタレッスン。

後半は「完璧」な演奏に憑りつかれた主人公ニーマン(マイルズ・テラー)の狂気のような演奏に思わず鳥肌が立ちます。

 

「オカマ野郎」「才能無し」「消えろ」

あらゆる罵倒の先にあるのは指導者としての愛か、完璧を求めるエゴなのか

はたまた罵倒する相手が憎くてしょうがないのか。

最後の最後まで本当にハラハラさせる面白い映画でした。

※ネタバレはしていません。

独特な音の演出

初めの音の演出が面白かった。

 

舞台は音楽大学で演奏ジャンルはジャズ。
挿入歌は特になくて、作中に出てくるジャズによって、構成されている。

始めに主人公が所属している楽団員はゆるい系の先生と生徒のクラスだった。
挨拶を交わし、演奏を始める。それなりに指導者が指示をする。

そこにフレッチャーが登場しニーマンを自分の楽団員にスカウトする。

比較するように次は指導者フレッチャーが率いる楽団員の様子が出て

ここから一気に狂気の世界観を出す。

同じ大学の似たような楽団員のはずなのに醸し出す雰囲気が明らかに違う。

それはニーマンの視線によって場面が変わり、主人公の心境も表わしていた感じに見えた。

普段聞き慣れているはずの楽譜をめくる紙の音、

楽器をケースから取り出す音、リズムに乗って足を鳴らす床の音、時計の秒針の音。

スポットをあてて音を強調することでその場の緊張感がぐっと伝わってきた。

 

それと同時にこれから嵐(フレッチャー)がやってくるのを音によって予告させたのが音楽映画っぽくて面白かった。

 

狂気連発の指揮者フレッチャー

フレッチャーの率いる楽団員では暴言、ビンタ、物を投げつける、これ、当たり前ですから。

泣こうか、喚こうか、事故ろうが、完璧に演奏できるのか、できないのか、がすべてです。

 

このレッスン風景を文字で現すと・・・

 

1.時間ピッタリにフレッチャー部屋に入る、

2.生徒ビビる、

3.演奏する譜面箇所を伝える(挨拶なし)、

4.構える、

5.弾く、

6.ブちぎれる。

7.完璧じゃないからお前、クビ、今すぐ消えろ。

 

みたいな感じ。

 

絶対上司にしたくない。

 

それでも生徒は必死でついて行きます。

偉大な音楽家にあるために。

そこにはパワハラだのコンプライアンスだのは存在しません。

 

引いたら負け、ライバルは次から次へとやってくるので、楽団員のメンバーもコロコロ変わります。

 

完璧を求めるにつれ歪み始める人間関係

 

主人公ニーマンの顔つきが明らかにおかしくなっていきます。
ドラム叩きすぎて胸筋がどんどん逞しくなっていくのに、顔がやつれて目つきがまるで別人でゾワリ。

そしてついに一つのミスからライバルを抜いて、楽団員のドラム演奏者の座を手に入れるのです。

その時のライバルを見下ろす目、口許の綻び。


完璧な指導者から認められた居場所に主人公もますます音楽の狂人と化していくのです。

練習量が足りないとベッドを捨て、生活のすべてがドラムの練習が中心になります。
耳が空けばドラムの演奏音を聞き、寝る以外すべてが音楽に染まっていきます。
そして恋人との時間を捨て、家族の交流も乱していきます。

自分は選ばれた才能ある偉大な音楽家になれるからです。

しかしその座には常にライバルがやってきて自分の居場所を取り上げようとします。

なぜならフレッチャーがドラマー候補を当たり前のようにスカウトしてくるから。

 

嫌な感じ。

本当にそいつを楽団員に起用したいのか、果たしてニーマンのための起爆剤なのか、どっちでもないのか、冷徹過ぎてわからない。

その後、すべてを捨てて血が滲むほどの努力をこの主人公、ガチでやります。

血と汗と涙の結晶・・・ガチでやってます。

その様に引くどころか徐々に、引き込まれて息を飲みますよ。

「完璧」に憑りつかれた狂人が二人。見物です。

 

なぜラスト9分19秒が注目なのか

予告でラスト9分19秒を見逃すな!!的なのがあったので、

きっと偉大な音楽家になった主人公がラストにめちゃ素晴らしい演奏をするから見逃さないで欲しいんだなって思ってました。

 


じぇんじぇん違うから!!

 

どんでん返しからの倍返し!!みたいなラストが描かれていました。

このラストのさらに本当にラストのあの表情に、今までのストーリーがあったんだなと納得します。

これ以上はネタバレになるから言えない。

 

初めの強烈な出だしにラストのどんでん返しへの結び。

人間の狂気をみる瞬間。

 

前のめりになってあっという間だった。

 

もうね、見て。の一言。

 

音楽知らない人でも、この狂った先の音楽に魅了されるはず!!

今なら(2018年3月現在)Amazonプライムで無料で見れます!!

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