個人事業主・住宅ローンとの奮闘記その⑤「フラット35」まさかのデメリット!

来ました!とうとう!事前審査を突破しました!

いよいよ住宅ローン奮闘記最終回と思ったら、結果的にフラット35を断ることとなりました。
その理由を書いていきます。

夢のマイホーム条件を変更して事前審査突破!

【変更前】マイホームの借り入れ条件

・土地 約1300万+土木費用500万

・事務所兼自宅 約3000万

合計:4800万の借り入れを希望

・頭金無し

【変更後】マイホームの借り入れ条件

・土地 約1300万+土木費用500万

・事務所兼自宅 約2700万

合計:4000万の借り入れを希望

・頭金500万

借り入れ額の10%の頭金を準備すると審査が通りやすくなるという情報を見つけ、貯金をかき集めてなんとか頭金をぶち込んでやりました!

これは最後の賭けだったのであまりおすすめしないやり方です。

土木費用は不動産会社の概算で、実際作業に入った際にもっと費用がかかる場合があるからです。

頭金プラス余力資金を残しておくのが一番ベストです。

土地に金ばかりかかると、建物が空っぽのマッチ箱になっていくので注意してください。

申請先は前回同様のARUHIのフラット35です。

 

すると、翌日の午後に

 

事前審査:「認証」

 

通った!早い!

事前審査通った!すげぇ!

 

すぐさまフリーダイヤルに電話。

 

夫:「審査が翌日でスピーディですが、フラット35の事前審査を通過したということでしょうか?」

担当:「いいえ、事前審査はあくまでARUHI自体が審査し、本審査でフラット35に申請する形となります」

やっぱりフラット35までに届いてなかったんだ・・・。

個人事業主・住宅ローン奮闘記その④「フラット35」で落ちた

ここから本審査への準備がスタートします。

ネット申請フラット35 本審査のデメリット

ネットで簡単審査は嘘

まずね、新規登録して審査するまでもが超大変。

フラット35にも種類が色々あるし、団信保険(住宅ローンを組む時に入る保険)は加入するのかできるのかも調べなきゃならんし、必要項目事項がめっっっっっちゃ多くて、ここまで金融機関4社落ちてなんとなく専門用語とかも覚えた我々でもはっきり言って

イミフだよ。

本気の奴しか挑めないし、専門知識がある人が隣にいないと正直滅入る。

まぁ、数千万借りるんだから当たり前っちゃ当たり前だよね。

 

大量の書類準備

本審査自体は3日で審査!と早いけれど、実際は書類集めがめちゃくちゃ大変で10日くらいかかりました。

これは資料集めの本気度にもよるけど共働きの人とかもっとかかるんじゃないかな。

だって準備書類こんなにあるよ↓

え?小さくて見えない?A3両面のサイズだからな!

人によって準備書類が違うからこれ全部じゃないけど、どれが自分たちの集める書類かを確認するのも一苦労だよ。

 

必要書類の入手先が不明

何が大変って、不動産・建築士(工務店やハウスメーカー)・市役所どこに頼めばなんの書類がもらえるかがわからない。

こういうのも大手だとハウスメーカーなどが代行してくれるようですが、わたし達の場合は誰も何もしてくれずに自分たちで駆けずり回ることに・・・

ARUHIの代理店が少ない

最終的に実店舗に出向き書類確認と提出の必要があります。

しかし代理店が少ない。

我々の地区ではかなり遠方になるので、書類集めのアドバイスをもらったり書き方が分からなかったり、書類ミスがあるとその度に片道2時間かけて代理店に行くことになります。

書類準備は慎重に!!

わかったこと
家を建てるだけでなく、銀行の借り入れや書類準備など、どの業者がどこまで何をしてくれるのか確認すべきだった。特にハウスメーカーは融通の聞く金融機関などもあるはずなので建物だけではなく、借り入れ対策も確認したほうが良さそう!

どの業者からでもいいから「プロなので、そこは我々の方で確認・準備しておきますよ!」と一言欲しかった。

フラット35の最大の落とし穴

書類を準備していくと、ハウスメーカーor建築デザイナーor工務店等に

「フラット35に対応しているか」を確認しなくてはならないようです。

ん?フラット35の対応?どういうこと?

そう、それこそが落とし穴でした。

フラット35には厳しい建築基準があり、壊れにくい資材、火事になりにくい耐熱材などの指定や、天井の高さ、面積の割合などかなり厳しく定められているのです。

建設途中にチェックするため誤魔化しも出来ません。

内容はこちらhttps://www.flat35.com/loan/tech_shinchiku.html

壊れにくく、長持ちする家を作ることで固定型の低金利を実現しているのです。

そのため、自由な設計、資材選び、間取りの調整などが難しくなります。

私の周りも多くの人がフラット35でローンを通して建てていましたが、これを知っている人はいませんでした。

建築士に「建築の構造上それは出来ません」と言われたら、フラット35の建築基準が邪魔している可能性がありますよ。

 

速攻で建築デザイナーに電話して、フラット35に対応してるか聞いた所…

建築:「あぁ、フラット35ですか…いや出来るは、出来ますけど……

え?なにその反応!?

要は、フラット35に対応した建築設計は可能だが、我々が考えている理想の建物は建てられない。

建売などでよく見るよくあるお家が出来上がるそうです。

言われたことをまとめるとこんな感じ。

【フラット35に向いてる人】

・建てる家に極端なこだわりがない

・純粋にマイホームを建てる人(事務所とかない)

・大手ハウスメーカーを希望してる人

・大手ハウスメーカーの建売住宅を購入する人

【フラット35に向かない人】

・家のデザインにこだわりが強い人

・家と一緒にギャラリーや店舗などを建てる人

・工務店で建ててもらう(対応してない会社もある)

・デザイナーに依頼して、ゼロから自由設計で作る

・購入した土地に高低差があるなど変形地である(土地の条件もある)

まとめ(学んだこと)

グラフィックデザイナーである夫はこだわりが強く、設計デザインにかなり強いイメージを抱いていました。

そのため、ハウスメーカーは完全オリジナル設計をしてくれる建築デザイナーに頼む予定だったのです。(つまり大手ではなく融通の効く工務店)

また、建築法かなんかだとお隣近所と2m以上の高低差がある土地の場合などもフラット35の基準に引っかかる可能性があるため土木費用がさらに追加になる恐れもあるとか言われた。

フラット35建築基準は更新されて度に変わります。

 

つまり……

もっと早く教えてくれよ!※映画「セッション」より

銀行も不動産もARUHIも建築士も誰も教えてくれね―よ。

始めっから事務所兼自宅で建てるって言ってるだろーが!!

そんなこんなで、今回は夢のマイホームを見送ることにしました。

フラット35はお断りしました。

土地購入の売買契約の際に前金で納めた10万円は通常は戻ってきますが、3ヶ月も延長して土地を抑えてもらったため売主さんへ謝礼金として渡しました。

 

もう戻ってきません。

10万円でとても勉強をさせてもらいました。

授業料たけぇよ。

 

さらに、「農地」だったその土地を「宅地」に登記簿を変更する「農地転用」の書類作業の取り下げ費用で不動産会社から1万円請求されました。

聞いてねぇよ。

 

信じられるのは、お金と自分だけと知りました。

住宅ローン奮闘記、とりあえず閉幕です。

再チャレンジになりましたらまた報告します。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。